動線の悪さを感じていたLDKをまるごとリフォーム

築36年の注文住宅で暮らしていたN様。
ビルトインタイプの食器乾燥機の故障後、スペースを要する卓上タイプの食洗機を使っていたものの、さらにその後レンジフードも故障し、キッチンの交換を考えるように。合わせて動線が不便と感じていた空間そのものを改善したいと考え、LDKをまるごとリフォームすることにしました。

トータテリフォームセンターに依頼いただいたきっかけは?

以前はL型キッチンが大きなスペースを要し、ダイニングが狭くて使いづらいと感じていました。
また、おかわりなどがある度にキッチンをぐるりと回って行き来する動線も不便でした。これを解消するにはどんなキッチンにしたらいいかと、いろいろなメーカーショールームを見て回りましたが、なかなかピンとくるものが見つからず。
そのうちに“オーダーキッチン”という選択肢もあることを知り、トーヨーキッチンのショールームに行きました。その帰りに寄ったのが、そごう広島店にあるトータテリノベスタジオ。
他社で相談をした時には「それは、ちょっと…」などと言われたことも、担当の入江さんは「大丈夫ですよ」「考えてみましょう」などと、けっして否定せずにこちらの希望に耳を傾けてくれたので、お願いしたいと思いました。

〈オーダーならではのキューブ型アイランドキッチンを囲むように、収納や家電をレイアウトすることで、動線の使いづらさを解決〉

こだわったポイントは?

まずはキューブ型キッチン。シンクに調理台、まな板、水切り板などを複層式にセットできるので、空間を無駄なく使えます。シンクの横にはビルトイン食洗機を設置して、対面は夫婦2人の食事が手軽に済ませられるカウンターに。調理、食事、後片付けが、キッチンをくるりと回って完結します。
食器、食品、家電などにもすぐ手が届くように、入江さんと相談しながら冷蔵庫や手持ちの家具、新しいカップボードや吊り戸棚を設置する場所を決め、猫が戸棚の上を歩けるようにキャットウォークになる棚も付けました。
キッチンの色は、コーディネーターの若林さんにもショールームに同行してもらって、明るい色のメタリックウッドを選択。クロスも合わせて選び、キッチンを心地よい緑色の空間にまとめました。

〈メッシュ、フラット、まな板の3枚のプレートを上下左右自由に組み合わせて使えるシンク〉
〈シンク側のサイドには、ワイドな引き出し式食洗機を設置。グリーン木目調のキッチンに、壁のクロスもイメージを合わせて。勝手口の上の棚は、猫が棚の上を回遊するためのキャットウォーク〉

提案してもらってよかったことは?

ダイニング・キッチンとリビングは、袖壁(キッチン横の小さな壁)と折れ戸で仕切られていたのですが、狭く暗く感じられるため、ひと続きのLDKにしたいと相談しました。構造を確認してもらうと、袖壁には筋交いが入っていて撤去が難しいとのことでしたが、工事の白井さんが「きれいな材に差し替えて見せる筋交いにするだけでも開放感が生まれますよ」と対応してくれました。ダイニング・キッチンとリビングに一体感が生まれて、広く明るく感じられ、とても満足しています。

〈写真右側にあった袖壁を、明るい木材で現しの筋交いにして、視線と光が通るようにしました〉

他に気に入っているところは?

入江さんや若林さんに相談しながら決めた内装材です。光る素材には猫が爪を立てることを避ける傾向があるので、光るデザインの入ったアクセントクロスやカーテンを採用。
無垢材のようにしたかった床は、無垢の質感を持つ薄い板で仕上げた床材を元の床の上に重ねて貼る提案をしてもらいました。
ドアは取手だけ新しい金具に交換してもらうことができて、照明など前から使っていたものを活かしながらも、居心地のよい空間にすることができました。

〈取手金具だけ交換したドアと照明器具は既存のものを活かして、床とクロスを新しく。アクセントクロスは光で木立が浮かび上がるデザイン、床は無垢の木を薄くスライスして仕上げた床材を重ね貼りで施工〉
〈窓はそのまま、カーテンレールとカーテンを新しく。若林が提案したカーテンは奥さまのお気に入り〉
〈外からの視線が気になっていたキッチンの出窓には、すっきりとしたロールスクリーンを設置〉

リフォームしていかがでしたか?

オーダーキッチンは高価で難しいだろうと思っていましたが、トータテの皆さんが予算面でも技術面でも、親身に考えてくれたことで実現することができました。
必要なものをどこからでもすぐに取りに行ける無駄のない動線ができて、これからの暮らしの負担が軽減できたと思います。
その他にも細かいところまで35年間抱えていたストレスを解消することができて、満足度の高い楽しいリフォームになりました。快適になった空間で過ごす2人と1匹の時間を、楽しんでいきたいと思います。

担当者スタッフより

インテリアコーディネーター 若林

キッチンやクロスを選ぶために、ショールームに同行して、お二人の希望を聞きながら楽しくアドバイスさせていただきました。
特にトーヨーキッチンのショールームは、自分にとっても興味深い経験となりました。奥さまが選ばれた“メタリックウッド”のパネルは出たばかりのデザインで、クロスの色味も揃えて「キッチンを緑の空間に」というプランに決まった時に、とても素敵だと感じました。
リビング側は、既存の照明や建具を活かすことになったので、明るい空間にしつつも落ち着きを持たせることを意識しました。猫ちゃんがいるため、撮影時はカバーを掛けていましたが、実はソファもグリーンの物を購入したとお聞きし、明るい気持ちでこれからの暮らしを始めていただけて良かったと感じました。