キッチンの獲得をきっかけに「こうしたいな」を実現
そごう新館にあったトータテリノベスタジオが、新館の閉館に伴う閉店と本館への移転が決まり、展示してあった住宅設備を展示品特価で売却することになりました。その一つであるシステムキッチンを買い取る権利を獲得したY様。ハイグレードな設備がお得な価格で入手できるチャンスをきっかけに、「いつかリフォームしたい」と考えていたLDKを中心に1階の生活空間に手を入れることにしました。
購入された展示品は何ですか?
LIXILのシステムキッチンリシェルSIです。リノベスタジオに展示してある時から素敵だなと思って見ていました。いつかキッチンをリフォームする時には、こういうキッチンにしたいと思う要素が揃っていたんです。広くてシックなセラミックのワークトップ、好きなネイビーカラー、リビング側が引き出し収納になっていることなどです。
競争率が高いと思いつつも抽選に申し込みをしたところ、サイズや左側がレンジフードという条件に合わない方も多く、幸運なことに買い取りの権利を獲得しました。まさか当たるとは思っていなかったので慌てて問い合わせをして、まだ残っていたEIDAIのカップボードを一緒に買い取らせていただくことにしました。
展示品を取り入れるに当たってこだわったポイントは?
き出しタイプの食洗機が付いていたのですが、フロントオープンタイプに交換してもらいました。IHクッキングヒーターも展示品とは別のものに交換。また展示ではフルオープンキッチンでしたが、IHの前に壁を立ててマグネットパネルを貼り、レンジフードを壁付けにしました。
カップボードの吊り戸棚は、窓があって横一列に設置できなかったので、階段状に設置してもらうことにしました。
家に合わせて設備を選ぶのではなく、決まった設備ありきで考えることになったので、担当の入江さんにダメ元で「できればこうしたいけれど、できますか?」と希望を伝えてみたところ、ほとんどのことに「できますよ」と快く応えていただけました。展示品でも、絶対的なサイズ以外はカスタマイズできることを皆様にも知っていただきたいです。
その他には、どのようなことを希望しましたか?
リビングでは、テレビの裏の配線がごちゃごちゃすることが悩みだったので、配線や機器をすっきり収納できるリビング収納を造作してもらいました。リビングには家族がちょっと置いておく上着やカバンなどが散らかりがちだったので、中に棚やハンガーパイプ、フックなどを設置してそれらも収納できるようにしました。設計の吉冨さんが、とても細かいところまで考えて実現してくださいました。
建具も見直されたのですね。
リビングドアとトイレのドアは開き戸で、時々開閉時に危ないと感じることがあったので、この機会に全て引き戸に変えることにしました。トイレのドアは、将来的に車椅子でも入れるように幅も拡張しました。
またキッチン側の引き戸は、いつも猫が通れるように細く開けておかなければならなかったので、ペットドア付きの引き戸にしました。階段下に位置するため施工に制限があり、入江さん、吉冨さん、建築部の浴長さん、現場の職人さんと、検討を重ねて実現できました。
他にこだわったポイントは?
クロス選びが楽しかったです。いろいろ使ってみたいクロスはあるものの、完成した時のイメージがわかず、コーディネーターの若林さんに、フローリングや建具の選択と合わせて「おかしくないですか?」と、たくさん相談しました。設備の購入が決まってからそごう新館が閉館するまで、さらにその後のスケジュールが確定するまでにゆとりがあったため、時間をかけて考えることができたのが良かったです。
リフォームしてみていかがでしたか?
「いつかLDKをリフォームしたい」と思っていましたが、子どもたちが独立してからの課題になると考えていました。しかし展示品買い取りというきっかけに背中を押されて、予定より早く取り組むことができました。工事期間中は約1ヶ月LDKが使えず、家族で一緒に食卓を囲んでテレビを見たりくつろいだりするLDKの大切さを改めて実感。子どもたちともう少し一緒に過ごせる時間を、より快適なLDKで楽しむことができるようになって良かったです。あれこれの思いを一緒に実現してくださったトータテリフォームセンターの皆様に心から感謝しています。