壁の穴に雨漏り……諦めかけていた家を救ったリフォームの提案
昭和20年代に建てられた木造2階建てと昭和30年代に建てられた鉄骨3階建てがつながった細長い店舗併用住宅。建物の劣化が進み、壁の一部には穴が空き、雨漏りもひどくなっていましたが、屋根に上るのも怖くてバケツで受けていました。これ以上の維持は難しいと考え、壊して建て替えることや売却など様々なプランを検討。しかし取り壊しも含め高額な費用を要することや、祖母と両親の思いが詰まった家を壊したり土地を手放したりすることにも抵抗を感じて悩んでいました。そんな時、知人から紹介されたトータテリフォームセンターから、リフォームで修復して残すことができるかもしれないという提案があり、家族の歴史と思いが残せて、予算も抑えることができるなら、とプランを依頼することになりました。
提案してもらって良かったことは?
全部なのですが、何よりもう直せないだろうと思うくらい朽ちかけていた建物を再生してもらえたことです。営業を続けながら、古い壁や床を撤去し、残した構造に補強を加え、地震などにも安心して暮らせるようになりました。プロの技術はすごいと心から思いました。
また父と母の寝室だった木造側の和室をつないでLDKにしたのですが、工事中に「出せそうな梁があるので見せましょうか」と提案してもらいました。これまで天井裏に隠れていた家の歴史を眺められるようになったのも良かったです。
特に気に入っているところは?
一つは物置になっていた中庭(2階建てと3階建ての連結部分)を「〝パティオ〟として活用しましょう」と言われ、三方に掃き出し窓を設置してもらったこと。どこからでも出入りできて、洗濯物を干したり、犬を遊ばせたりできるスペースとして便利に使えて、空間の価値が上がりました。
もう一つは、作業部屋を兼ねた個室です。とても寒く結露にも悩まされていましたが、断熱工事と内窓の設置で冷暖房効率も上がった上、とても静かになりました。作業机としてリクエストした長いカウンターはとても使い勝手が良いです。
こだわったところは?
ゆっくりと入浴を楽しみたくて、楽湯(肩楽湯+腰楽湯)と調光機能、さらに自動洗浄機能付きのシステムバスにしました。毎日ゆっくり癒やされることがとても楽しみです。(ご主人)
トイレのクロスを色違いにしたり、寝室にはローラ・アシュレイのカーテンやEDA(ENGLISH DESIGN AGENCY)のクロスを使って異なる雰囲気にまとめたり、インテリア選びを楽しみました。(奥様)
リフォームしてみていかがですか?
増改築を繰り返した昔の商家だったので、店舗部分を通らないと自宅の空間に行けない造りになっていました。使わなくなった住み込みの人用の部屋やトイレ、洗面台もあちこちにあり、一方でキッチンや浴室など生活に必要な設備は狭くて古くとても住みにくい家でした。
リフォームで廊下や階段の動線を整理して、プライベートとオフィシャルの空間も分けられた暮らしやすい家になり、3世代分の物もすっきり整理することができました。
母は、「いろいろな人が出入りしてプライバシーがない生活が嫌だ」と言いながらも、公園に近いこの家がとても気に入っていました。その家をより良い形にして次世代に残すことができて本当に良かったです。
営業の大下さんをはじめ、工事の網重さん、コーディネートの羽根さん、皆さんがとにかく信頼できて、リフォームを決断することができました。ありがとうございました。