築50年超の木造2階建ての一戸建て。介護を機に、自分が育った実家に同居を...と考えていました。
建築関係の身内に相談し、トータテリフォームセンターの網重さんを紹介してもらったことが始まりです。
どんな要望を伝えましたか?
まず、車いすでも各部屋を行き来できる様バリアフリーに。
随所に手すりの設置は必須だけど、インテリアに溶け込むようにもしたいなと。
それから収納。リビングを中心に、手の届きやすい範囲に家事ラク動線もサブテーマに。
現在の介護に沿うだけでなく、自身が高齢になった時も見据えてプランをお願いしました。
仕舞い込んである、先祖代々伝わる絵画や家具もこれを機に日の目を見せたいので、内装も拘りたいと思い、インテリアコーディネーターも付けてもらうようお願いしました。
特にこだわったポイントは?
玄関廻りとLDKです。広めの玄関は既存の土間仕上げをそのままに、玄関廻りをいつでもすっきり片付けられるよう、シューズクロークを計画。
隣地にトータテハウジングで注文住宅を建てた娘の家を見てわが家にも採用しました。
さらに母の使わなくなった着物をリメイクした暖簾を目隠しとして、曾おばあちゃんが使っていた味のある和箪笥も玄関先に配置しました。
また、玄関正面のニッチには、このお家が建ったとき購入したという、地元の画家さんの絵がぴったりはまるよう設計してもらいました。
絵のグリーンが綺麗に見えるよう、照明の色も厳選。下に通る手摺は、一見すると化粧材の縁取りのように周囲の内装材に溶け込むようなものを提案してもらいました。
LDKでは、母が25年前にオーダーしたというシステムキッチンのシンク下に、ゴミ箱スペースなど少し手を加え、リビングには色味を揃えた造作家具を新たにオーダー。
壁面にマグネットボードを埋め込み、ご家族が手掛けられたアートをディスプレイできるコーナーとしました。
提案してもらって良かったところは?
大容量のウォークインクローゼットや、必要なものをあるべき場所に仕舞える収納を、生活動線に合わせて計画してもらいました。
プランナーの安田さんには、大雑把にたくさんお願いしましたが、丁寧に図面に落とし込んでもらい、最初はバラバラだったイメージが段々と形になっていくのは、さすがプロだと思いました。
また、インテリアコーディネーターの羽根さんには、造り付け家具の一部にテレビCMで見かけた輸入クロスを探してもらい、照明やカーテンもデザイン・機能面も併せて提案してもらいました。
少しアンティークな雰囲気が、大切にしていた家具や母のシステムキッチンとしっくりとなじんでいます。
営業の網重さんからは断熱性の高い複合サッシを。
冬はとても寒い家なので、暖房の効率も考えてお願いしました。また、昔ながらの和風建築ならではの納まりも考えてくださり、モダンな雰囲気も加わって素敵に仕上がりました。
リフォームを振り返って良かったところは?
普段は施設に入居している母が帰ってきたときも、必要な場所にさり気なく手摺があり、段差がない床にもなっいて、車いすの移動や介助がしやすくなりました。先々自分たちの事を考えたときも、1階だけでの生活ができる間取りになっていて安心です。
ダイニングでお茶を飲みながら、キッチンの向こうのお庭で遊ぶ孫を眺める時間が心地良く流れ、母や祖母、曾祖母から受け継いだお気に入りものにも囲まれて優しく見守られている気がします。
叶えたいことは大小様々でしたが、全て実現することができ、大満足です。
本当に楽しいリフォームでした。
担当者スタッフより
営業 網重
以前より、メンテナンスなどでお付き合いがありましたが、これからもずっとお付き合いさせていただけるよう、自分なりのこだわりを持ち、営業・工事をさせてもらいました。
また何でも、お気軽にご連絡ください。
設計 八田
やりたいことの写真を見せていただきながらお話を聞けたので、とてもイメージしやすくすぐに図面化できました。喜んでいただけるリフォームのお手伝いを出来たことがとても嬉しいです。
インテリアコーディネーター 羽根
施主様のお母さまへの想い、ご先祖が残された物を大切にされようという家づくりに大変感銘を受けました。いただいたご要望からは逆に得るものが多く、これからのコーディネートの源になりそうです。
受け継いだ古きよきものを大切に、次の世代に受け継いでく…リノベーションの醍醐味を感じました。