両親が住んでいた築60年の家を娘さんのご夫婦の新居に
N様のご主人の実家だった家が最初に建てられたのは昭和30年代。平屋だったものを、家族の変化に合わせて2度の増改築を経た2階建ての家でした。
ご両親が他界されて空き家になってからは、N様ご夫婦が時折訪れて風を通したり草取りをしたりして管理されていましたが、人が住んでいない家は傷みも早く、不審火などが発生してご近所の人にご迷惑をかけないか気掛かりでした。
とはいえ、ご主人が育った思い出のある家だったので、売却することも借家にすることもためらわれていました。
そんな時、娘さんが婚約。お婿さんの通勤にも便利な場所だったこともあり、住んでもらう案が浮上。空き家対策と、思い出のある家の再生、娘さんご夫婦の新居確保と、一挙三得のリフォーム計画が進むことになりました。
トータテとのご縁は?
リフォームを考え始めてから、いくつかの会社に相談していましたが、そごうにもリフォームのフロアがあることを思い出し、立ち寄ってみました。
その時、たまたま対応してくださったのがコーディネーターの羽根さんで、とても話しやすかったので事情などをお話ししました。
後日羽根さんが繋いでくださった営業の山口さんからの電話を受けると、いい意味で営業らしくなくて押しが強過ぎず親しみやすいと感じました。
他社さんで結構話が進んでいたのですが、山口さんが「トータテも候補に入れてください」とおっしゃったことと、設計の川井さんのプランが良かったこと、さらに作成してくださった3Dのカラーパースがとてもイメージしやすかったことも決め手になり、お願いすることにしました。
どんな希望を伝えましたか?
ダイニングキッチン、リビング、和室に区切られている部屋をワンフロアのLDKにしたいと相談しました。増改築を繰り返した古い家だったので、解体してみないとわからないが何本か取れない柱が残るかもしれないと言われましたが、梁を入れて補強するなどしてくださり2本だけで済みました。
L字型で古かったキッチンは新しく対面式にしたいと思っていましたが、山口さんが「柱が邪魔になるので柱の位置までの2700mmのワイドなキッチンを入れて、収納を半分の大きさのパントリーにしましょう」と提案してくださいました。考えてもみなかったのですが、キッチンも広くて使いやすくなり本当に良かったです。
気に入っている点は?
たくさんあるのですが、一つは階段周りです。
娘は階段も新しくしたいと希望していたのですが、トータテの皆さんが「素敵な階段だし、造った時の思い入れもあるものでしょうから残しましょう」と言ってくださって。
部屋の雰囲気との調和も考え、羽根さんにも相談しながら、ウィリアム・モリスのグリーンのクロスを選びました。ちょっとアンティークな雰囲気の部屋のアクセントになって、とても良かったです。
提案してもらって良かったところは?
今住んでいる家は白いクロスで、汚れたところを拭いたら色がまだらになってしまったりしたので、少し色が入ったものがいいと思っていました。
北欧調が好きな娘と羽根さんと相談して、薄いグレーに白の廻り縁と巾木を合わせたら良い感じになりました。テレビ台の背面のアクセントクロスも羽根さんの提案ですが、とても気に入っています。
またリビングの掃き出し窓は、断熱性も弱まるし外部の目線が気になるでしょうからと、明かり取りの高窓に変える提案をしていただきました。
出窓の下は山口さんの提案で棚とマガジンラックにしてもらったのですが、これも思った以上に良かったです。
この家で新生活を始めてみていかがですか?
(娘さん)母と羽根さんやトータテのスタッフさんと一緒に考えた思い出も加わり、とても好きな家になりました。入居してすぐ、主人とトイレの床を貼ってみたら大変で、プロの皆さんの技術はすごいと改めて思いました。
まだ入居したばかりなので、これからまた少しずつ室内を整えながら、ディスプレイなども楽しんでいきたいと思います。
(ご主人)リフォームはお義母様と妻にほぼお任せで、僕は工事前と解体中しか見ていなかったので、最後にクロスを貼った部屋に入ってこんなに変わるのかと驚きました。
家に帰るのが楽しみになったのですが、特に台所の小窓から明かりが見えると、新しくなった家で妻が待ってくれている実感がわいて、とても安心感を感じます。
担当者スタッフより
インテリアコーディネーター 羽根
偶然の出会いで、N様とご縁がつながったことを嬉しく感じています。娘さんもセンスが良くて、皆さんでインテリアを決める打ち合わせを、私もとても楽しませていただきました。
リフォームならではの味わいと温かみのある住まいに仕上がり、完成邸を見られたN様の妹さんが「自分が育った思い出のある家を残してもらえて嬉しい」とおっしゃっていたというお話をお聞きして、改めてリフォームの魅力を感じることができました。