新築物件に比べてお手頃な値段で、自分好みの住まいが手に入る中古マンションのリノベーション。しかし、なかには構造や規約の関係上、自分の思った通りの工事ができないこともあります。今回は、中古マンションリノベーションで後悔しないために気をつけたい、5つのポイントをご紹介します。

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務やテレワークを推奨する企業が増えました。

しかし、自宅で仕事をするのは何かと大変。「作業に集中できる場所がない」「テレビ会議のために部屋を片付けないといけない」「仕事と生活、オンオフの切り替えが難しい」などさまざまな悩みがありますよね。

今回は自宅で集中して仕事に取り組めるワークスペースの作り方をご紹介。家が狭くてなかなか個室が持てない方や、ご家族が家にいながら仕事をされている方も、ぜひ参考にしてください。

自宅のワークスペースの作り方

自宅にワークスペースを設ける方法は主に3つあります。「うちは狭いから、ワークスペースをつくるのは難しいかも」と思う方も、工夫しだいで仕事専用の場所をつくれるかもしれませんよ。

1.個室をつくる

まずはいわゆる「書斎」として仕事専用の個室を設ける方法。仕事とプライベートを分けたい方、仕事道具が多い方、仕事で会議や電話が多い方などに向いています。

必要な広さは人によって異なりますが、あまり広いスペースがとれなくても、2畳くらいあれば十分に机や本棚が置けます。在宅勤務が毎日ではない場合、家事室などと兼用しても良いでしょう。

2.リビングの一角にデスクを設ける

個室をつくるほどスペースがとれない方、お子さんを見ながら仕事をしたい方、会議や電話が少ない方には、リビングの一角にデスクをつくる方法もおすすめ。在宅勤務が終わったあとも、お子さんの宿題スペースや、ちょっとしたパソコン作業をする場所などとして、フレキシブルに使い続けることができます。

3.狭いスペースを活用する

夫婦2人とも在宅勤務だったり、お子さんの学習机が必要だったりと、一家に一つのワークスペースでは足りないご家庭も多いですよね。家族全員分の個室を設けるスペースの確保が難しければ、デッドスペースをうまく活用して、集中できる場所をつくりましょう。階段下や踊り場、寝室の一角など、意外といろいろな場所が活用できるかもしれません。

集中できるワークスペースを作るコツ

個室型の書斎でも、リビングの一角のワークスペースでも、作業に集中しやすい環境をつくるためにはいくつかポイントがあります。

デスクの配置

一般的に集中できる場所の条件として「自分の背後を人があまり通らず、部屋の出入り口が目に入ると良い」と言われています。たしかにパソコンで作業している後ろを家族がひんぱんに通ると、なかなか集中しにくいですよね。

デスクを置くとき、つい家具のバランスから壁にむかって配置しがち。しかしあえて壁を背にしてデスクを設置する、背面を本棚にするといったレイアウトの方が、落ち着いて仕事できるかもしれません。

リビングの一角を自宅オフィスとしていて「なんとなく集中できないなぁ」と思われている場合は、ぜひデスクの向きを見直してみてくださいね。

収納スペースの計画

デスク上がすっきり片付いていると、仕事もはかどるもの。パソコン・プリンター・書類・本・文房具など、使うものをリストアップして十分な収納スペースを確保しましょう。造り付けの棚なら、スペースにちょうどぴったりのサイズでつくることができて無駄がありません。

収納スペースのうち、人間が最も取り出しやすいのは、目の高さ。その次が目線より下で、最も取り出しにくいのが高い場所です。仕事中にさっと必要なものが取り出せるよう、よく見る資料や文房具などは、デスクの高さに近い位置に収納場所をつくりましょう。

コンセントの数と位置

在宅勤務では、パソコンでの作業が中心となる方も多いですよね。パソコン・プリンター・タブレットやスマホの充電など、デスクまわりではコンセントが多めに必要です。リフォームではコンセントの増設もできるので、ぜひあわせて考えてみてください。

見た目や安全性を考えると、タコ足配線にならずなるべくコンセントやケーブルが見えない配線が理想的。足元だけでなく、手元や収納棚の近くなどにもコンセントがあると良いかもしれません。

ワークスペースの施工事例

では実際に、自宅をリフォームしてワークスペースをつくった事例を2つご紹介します。

事例1:長いカウンターデスクで広々作業

まずは、個室ワークスペースの事例です。細長い部屋ですが、造作机と棚でうまくスペースを使い、快適なデスク環境となっています。

デスク

部屋の長い辺にあわせて、長いカウンターデスクを設置。広い作業スペースがとれるため、複数人並んで使うこともできます。

目の前が窓なので、日中は自然光だけで手元が明るく、視線を上げたときに外の景色が見えて気分転換にもなります。

収納

収納棚は、柱の凸凹でできたデッドスペースを活用。無駄なくたっぷりとした収納量を確保しています。デスクと同じ素材で作っているので、インテリアに統一感があるのも嬉しいですね。

事例2:寝室の一角にワークスペースを設置

次は、寝室の一角をワークスペースとした事例です。市販のデスクでなかなかちょうどいいサイズが見つからないケースも、リフォームで造作デスクをつくれば空間を無駄にせず設置できます。

デスク

部屋の角を利用したL字デスクですが、角に支柱がなく、いすを移動しても支柱が脚にあたることがありません。手前を曲線にすることで、広い作業スペースを確保できます。

寝室のワークスペース

ほとんどの家では、寝室をリビングから離してつくってあります。家族の生活音が聞こえにくいので、仕事に集中しやすく、テレビ会議や電話が多い方にもおすすめです。

まとめ

完全個室以外にも、オープン型やセミクローズド型など書斎のあり方はさまざま。リフォームなら部屋の形にあわせてデスクや棚を設置できるので、どんな場所にでも書斎をつくることができます。

マンションでも戸建てでも、狭い家でも、アイデアしだいでワークスペースをつくることは可能です。仕事もプライベートも快適にすごせるよう、ご自身と家族の生活スタイルを考えながら、デスクの場所を決めていきましょう。

自宅に集中できる仕事場がほしいという方は、ぜひ一度トータテリフォームセンターにご相談ください。住まいの間取りを見せていただき、あなたにぴったりのワークスペースの形をご提案させていただきます。