観葉植物と街路樹が溶け込む安らぎ

築19年の中古マンションを購入し8年間暮らしてこられたS様 。お子様の成長に伴い「子ども部屋を整えたい」と考えたことが、リフォームの第一歩でした 。それを機に、長年感じていた結露や湿気、使い勝手の悪さなど、住まいの「困りごと」を一気に解決し、より快適で上質な空間へとブラッシュアップすることに決めました 。

どんなリフォームを希望されましたか?

一番解決したかったことは、窓の断熱です。2面に広がるLDKの大きな窓からの眺望は、S様のお気に入りでした 。しかし、冬場の厳しい寒さと結露が大きな悩み 。そこで、既存の開放感を損なわないよう、窓枠の配置やサイズをミリ単位で計算した内窓を設置 。
断熱・防音性能が格段に向上し、結露のストレスからも解放されました 。
そして2つの洋室をつなぐウォークスルークローゼットに収納を集約して通気性を良くする方法を採用。湿気が籠りやすかった悩みとカビの不安も解消しました。

こだわったポイントは?

壁付けだったキッチンを、LDK全体が見渡せる対面式のアイランドキッチンに変更しました。最大の工夫は、配管を通すためにキッチンの床を一段上げたことです 。リビングと廊下のちょうど中間の高さに設定し、自然に昇り降りできるステップを設計 。家事動線がスムーズになっただけでなく、キッチンの存在感を引き立てるデザイン的なアクセントにもなっています 。

LDの床の高さより1段上げて配管を通して、対面キッチンを実現。もう1段ステップを上がるとホール(右扉の奥)と同じ高さに。
明るく開放的なオープンアイランドキッチンは、LDに馴染むシャープなデザインを選択し、水栓、レンジフードも黒で統一。
背面カップボードは壁に埋め込み、すりガラスの扉を付けてすっきりと。
キッチンの床は水に強い石目調のフローリング。ステップの蹴込を黒にしたのは設計した紀井のこだわり。

提案してもらって良かったことは?

2つの洋室の間にある収納を両面から使えて、風通しもできる「ウォークスルークローゼット」にしたことです。またLDに隣接する洋室は、普段は開放してLDKを広く使い、将来的には間仕切りして夫婦の寝室に使えるようにしたいと伝えました。「閉めても光を通し、開放感を損なわない格好いい黒の空間にしましょう」とブラックスモークガラスの建具を提案していただき、紀井さんの描くイメージが自分たちの好みとピッタリで安心してお任せできました。

LDKとつながるフレキシブルな部屋に。黒い3枚引き戸の奥はウォークスルークローゼットで、開放すると玄関側の洋室まで風と光が通ります。
上吊り引き戸を閉めると個室に。透過性のあるブラックスモークガラスにしたことで、閉め切っても圧迫感を感じせません。
玄関側の洋室。湿気が籠もりやすかった左手壁のクローゼットをなくし、通気できるウォークスルークローゼット(右扉)に収納を集約。

ほかに気に入っているところがありますか?

リビングに垂れ壁と袖壁を付けて、梁や柱の凹凸を隠して見た目をすっきりとさせました。間接照明も活用したことが良かったです。グリーンにゴールドの地紋が入ったアクセントクロスも気に入っています(ご主人)。
玄関からホールは、白を基調にしたモノトーンにまとめてすっきりとした空間になりました。壁面に新設した収納も便利に使えています(奥様)。

リビングの壁は、黒いコの字型の垂れ壁と袖壁で梁や柱の凹凸を隠してフラットなすっきりとした印象に。間接照明やエアコンのダクト隠しにも活用。
壁、天井、建具を白で統一した空間に、框の蹴込とスリット入りリビングドアの黒が印象的なホール。床はキッチンと同じ石目調のフローリング。ワイドな横幅を活かし、左壁面には収納を新設しました。

リフォームしてみていかがですか? 

やはり内窓を設置したことで、断熱性能と防音性が向上して、とても快適に過ごせています。結露やカビのストレスから開放されたことも大きいです。以前から考えていた手持ちの家具に合うインテリアに一新したいという希望も実現できて、趣味の観葉植物も映える空間になり、家で過ごす時間がより楽しくなりました。

担当者スタッフより

庚午店 設計・インテリアコーディネーター:紀井 瑠珠

非常にセンスの良い施主さまで、ご期待に応えるべく、細部までこだわり抜きました。
一番苦心したのは内窓の配置。桟が視界の妨げにならず、既存の開放感やデザイン性を損なわないように考え抜きました。またキッチン横のステップも、通りやすい幅で美しい角度になるように何度も図面を引き直して決めました。完成した空間を喜んでいただくことができて、光栄に思っています。