商店として地域に愛された1階を娘さん家族の住居に
地域の人に頼りにされる商店を夫婦で53年間営んでいたM様。27年前からは道路拡張に伴う区画整理により、トータテハウジングで店舗付き3階建て住宅を建てて継続していましたが、近隣にスーパーマーケットができ、店を営むご夫妻も高齢になられたことから7年前に閉店。その後、空室になっていた1階の店舗スペースをリフォームして、娘さんご家族が同居することになりました。

どんなリフォームを希望されましたか?
まずは「人が住めるようにできますか?」というところから相談しました。父が魚を捌いていた小さな台所とトイレ以外は何もなく、窓も少なくて暗い空間でした。担当の加藤さんが「窓はつくれますよ」と言ってくださり、「光が入るなら考えよう」と本格的に計画をスタート。可能な範囲で明るく寒くない家にしたいことと、間取りはLDKと2つの寝室、浴槽は不要なのでシャワールームを付けてほしいとお願いしました。



提案されて良かったことは?
アイランドキッチンです。ほぼ真四角なLDKになり、設計の吉冨さんがアイランドキッチンを中心にしたレイアウトを提案してくれました。オープンで明るく、家具のようなキッチンが家族のくつろぐ空間とシームレスにつながり、気に入っています。私も夫も料理が好きなので、広々として出入りしやすく、思い立ったらさっと立てる距離感もいいです。


特に気に入っているところは?
結果的にすごく良かったと感じているのが、既存の店舗正面の窓ガラスを残したことです。壁に変えるにはコスト面でも構造面でも懸念があり、最終的に窓ガラスを残して、中に玄関ドアと土間収納を設けることになりました。自転車収納のスペースを確保でき、断熱性や防音性も向上してとても良い選択でしたが、何より思い出がいっぱいの商店の面影を残すことができて満足しています。


こだわったポイントは?
当初はリビングの一角を仕切って、寝室をもう一つ、あるいは隠れ家のようなヌックを設けようかとも検討したのですが、床面積があまり広くないので、リビングとオープンにつながる空間のままにしました。今は夫と子どもがギターを弾く趣味室として活用しています。家族の成長に応じて使い方を変えられるフレキシブルなゆとりを作っておいたのは良かったかなと思います。



リフォームしていかがでしたか?
私たち家族は海外で暮らしていたのですが、帰国して日本で暮らすことを考えていました。また両親も高齢になったことから、家族会議をして1階で同居できないだろうかという案が浮上したのです。両親が「家のことはトータテさんに相談しよう」と言っていたので、そごうのリノベスタジオへ。面積の限られた元店舗で3人家族が生活できるだろうかと思っていましたが、トータテの皆さんが知恵と技術を結集して住みやすい家にしてくれました。部屋を広く取るために廊下を無くしたので、掃除がしやすくて楽々。冬も暖かいし、音も静かで快適です。2・3階に住む私の両親や姉との交流も増え、息子も喜んでいます。
担当者スタッフより

リフォームアドバイザー 加藤
トータテハウジングで建てた鉄骨3階建て住宅。もともと空洞の空間で室内はどのようにでも区切れるものの、面積が限られているため、どうレイアウトしたら暮らしやすい間取りになるかを考えました。また外壁の中のパイプスペースが意外に大きく、新しい窓の設置場所や設置方法には検討を重ねました。快適に暮らしていただくために、床、壁、窓の断熱対策も力を入れたポイントです。商店の面影を残す前面のガラス戸や、お父様が庭仕事中にいつでも出入りできる勝手口の小部屋など、娘さんからお父様への親孝行のお手伝いができたことを嬉しく感じています。