薪ストーブに土蔵のオーディオルーム、大リノベーションで理想を実現
施主様のお祖父様が建てた時代はまだ茅葺きだったという平屋の家。その後リフォームで手を入れ、瓦屋根にはなっていましたが、寒くて使いづらい家でした。空き家になってからは傷みも気になっており、本家でもあり、お祖父様の思いがこもった家をこのまま朽ちさせるわけにはいかないと、思い切って全面リフォームして、ご夫婦で移り住む決意をされました。
玄関が広くて明るいですね。
以前の玄関が狭かったので、広い玄関にしたいと思っていました。広いホールのある玄関を新たに設けて、以前の玄関だった土間部分は収納にしました。収納力がたっぷりあり、庭側に勝手口を設けたのでとても使い勝手の良いスペースになりました。
LDKがとても素敵です!
明るくて広いLDKを設けたいと思っていました。山荘のような雰囲気をイメージして、天井材と腰板にはヒノキを選びました。屋根を見ていただき、梁を現しにできたため、勾配天井にしてもらいました。とにかく寒かったので、しっかり断熱してもらうことを希望し、床、壁、天井の断熱材と断熱サッシを取り入れた上で、薪ストーブを置きたいという夢も実現。大勢が集まった時にも対応できるように開口部を広くして、冬は暖気が行き渡り、夏は風が通り抜ける、ワンフロア感覚の快適な住まいになりました。
仏間はそのまま残されたのですね。
祖父のこだわりがある和室だったので、床をフローリングに変え、壁のクロスを貼り替えただけで、ほぼそのまま残しました。欄間や床の間の書院も、「とてもいいものですよ」と大工さんがおっしゃってくださったので、残すことができて良かったと思っています。
隣接する土蔵が素敵な趣味の部屋になりました。
スピーカーを入れる趣味の部屋を作りたかったのですが、母屋にはスペースが取れなくなってしまったので、土蔵に手を入れることにしました。湿気対策と構造補強を施し、内窓を付けてもらった以外はできるだけ土蔵の雰囲気を残して、隠れ家のような快適な趣味の部屋になりました。
リフォームしていかかですか?
まだ少しずつ荷物を運び込んでいる段階ですが、親族の思い入れと思い出のある家を壊してしまわず、残す選択をして良かったと思っています、いろいろわがままも言いましたが、臨機応変に対応してくださり、感謝しています(ご主人)。
とにかく隙間だらけで寒かったのですが、断熱性と機密性をしっかり上げていただいたおかげで、虫の侵入も防ぐことができそうで嬉しいです。キッチンも広く、家事動線も良くて、これから先のことを考えても、とても生活しやすい家になったと感じています(奥様)。